(テーマ:生理)
title:わたしのいちごちゃん。なまいにち
write:きたはら みずき(現在:風祀 蓮)

◎初めて生理になった日のおもひで。
 一言で言うと、赤く染まったブルマー。
 それは、中学に上がって初めての夏休みの事。その頃バドミントン部に入っていた私。それが来たのは練習試合当日だった。
 生理用品の事なんか全く知らない私に母が渡したのは、今でいうおりものシートのようなミニサイズのナプキンが一枚と普通 サイズのロリエが一枚。
「初めての時は少ないから、きっとミニで大丈夫。一日取り替えへんでもいけるんちゃう?」
 自信満々で言う母。その言葉を信じ、ミニサイズの方を付けて部活に出掛けた。
 しかし、相手の学校に着いてすぐ、トイレに行って唖然とした。
 既に生理用パンツを汚すくらい、血がナプキン全体に染み込んでいた!(血浸しってやつ?)
 慌てて普通サイズの方に取り替えたが、これもいつまで持つかわからない。とにかくすごい量 の出血に、ただただビビりながら練習(二・三年は試合。一年は合同練習だった)に戻ったが、どうにもナプキンが気になって集中できない。
 先輩に事情を話せば早く帰してくれそうなもんだが、何しろ初めて来る知らない学校なので、帰り道なんてわからない。でも、このまま部活が終わるまで待っていたら、いつになることやら。そして生理は待ってくれない。
 やがてナプキンの限界を越え、パンツに到達し、ブルマーへと染み出した血液に気がついた幼なじみは、先輩にこっそりその事を告げたが、練習試合が終わるまで待つように言われ、その日家路へと着いたのは夕方6時。
 学年色であるグリーンのブルマーは、帰り着く頃にはほぼ半分を朱色に染めていた。
 一年はジャージをはく事が許されず、常にブルマーでいなければいけないという妙な決まりのせいで、その二色ブルマーで電車に乗り、30分程歩いて帰ったような気がするのだが、あまりの恐ろしさからか詳しい事は覚えていない。
 もちろん、帰ってから「どーゆーことやねん、おかん!」と、母に怒りをぶつけずにはいられなかった。
 甘酸っぱいかをりのする、青春の1ぺぇじである。
 ま、初めての時も人それぞれ。私の場合最初っから多かったわけだが、必ずしも遺伝子が同じだからといって、生理が母親と同じとは思わない方が賢明のようだ。

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