(テーマ:旅)
title:大石くらのすけがいく、バイクで1000km
write:大石 くらのすけ
 今回のテーマは旅。旅については色々と語りたいことは多くある。毎年、頭皮が剥がれるほどに日焼けするキャンプや(頭皮はブツブツと毛穴があいていて気持ち悪い)、体力の限界に挑戦し続けるスキーツアーなどがそれに当たる。しかし、そんな体験は誰にでもあろう(ん?、ないか?)。
なのでここはやはり、私が一度だけ参加した「野宿ツーリング」の話をさせていただこう。
 今でこそ落ちついた大人のニオイを醸す私だが、高校卒業したての頃は青かった。その煮えたぎる若さと、アドレナリンが向かったのはバイクであった。
 親に黙って免許!バイク購入!!青春真っ盛り!!体力の充実に、思考力の発達が追いついていかない10代の行動は、やたらと突発的で早かった。朝から深夜までのバイト、そして大学の課題などで慢性化した睡眠不足の為、普段から浅い思慮がさらに浅瀬へ迷い込み、気付けば走り屋の仲間入りを果 たしている私。
 それはバックギアのないバイク同様、後戻り出来ない地獄の一本道であった。

 ツーリングに誘われたは良いが、まず問題は行き先にあった。どこに行くのか、と尋ねた私に返ってきた答えは「山!」の一言で、お前らは一体私をどこに姥捨て(※1)する気なんだと、不安のあまり泣きたくなった。
 そして日程。出発日は8月の某日と決まっていたものの、何泊するのか、何人で行くのかは「気分!」と言い切る彼らに、私の猜疑心は膨らむだけ膨らんだ。「気付いたら大石さんは居ませんでした」なんてやめてくれよぉ〜?!
 当然宿をとるはずもなく、テントと洗面用具、着替えをかついで私達は旅立ったのであった。

(※1)余談だが私は彼らより一つ年上であった為、いつも年より扱いされていた。
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